「DJってどうやう選曲しているの?
良い選曲ってどうすればできるの?」
こういった疑問に答えます!
もくじ
1.DJは曲のつながり、フロアの雰囲気を意識して選曲します。
2.いい選曲に必要な能力は「営業」「マーケティング」です。
この記事を書いている私は、DJ歴5年以上。
DJBarで毎週末イベントでプレイ、定期的に渋谷のクラブイベント等にDJとして参加していました。
※そもそもDJとは何か?が気になる人は以下をご覧ください。
>DJとは音楽を繋いだりアレンジしたりする人です。【DJ見るのが早い】
それでは「DJの選曲」に関して、実体験に基づいて解説します。
DJは曲のつながり、フロアの雰囲気を意識して選曲します。
結論として、DJは曲のつながり、フロアの雰囲気を意識して選曲します。
なぜなら、良いDJの選曲は、「違和感のない曲つなぎ」と「フロアを盛り上げる」ことから、
客が満足する状態を実現しているからです。
・違和感のないつなぎとは・・・
いろいろな考え方があります。
よく意識される考え方は以下になります。
【BPM】
例えば、BPMが90の曲は、同じBPMが90または近い曲を選び、ピッチコントローラーで調節して繋ぐ、ということをやります。
BPMがあまりにも乖離している曲同士をつなぐと、フロアの雰囲気が一転し、客に違和感を与える可能性があります。
なので、DJは極力BPMが近い曲同士でつなぐように選曲します。
【曲調】
マイナー曲なのかメジャー曲なのか、使われている楽器は何か、メロディーが似ているかなどなど、似ている曲を選びます。
理由は、結局は客に違和感を与えないように、スムーズに曲を繋ぐためです。
【アーティスト】
例えば、Ne-yoの曲を流していたら、次も同じNe-yo、または同じようなスタイルのアーティスト(例えばUserとか)の曲を繋ぐ、
さらには、その曲でフューチャリングされているアーティストの曲につなぐなどもあります。
これは、アーティストが似ていると曲調も大体似ているので、客に違和感を与えないという効果を狙っています。
また、曲のつながりの意味が分かりやすく、聞いている客は面白く感じ、次の曲が何かを楽しみにしてくれたりします。
他にも選曲基準はいろいろありますが、
総じて、DJは客が聞きやすいようにするため選曲しているのです。
・フロアを盛り上げるとは・・・
DJは、客に違和感を与えないよう選曲することも大事ですが、
やはり客を楽しませるための選曲が必要になります。
そのためにはフロアにいる客をよく観察しないといけません。
例えば、フロアで立って踊っている人が多数、時間帯的にもお酒が結構入っている時間の場合、
BPMが早め、かつダンサブル、キャッチーな曲を中心に選曲し、客を煽っていきます。
それにつられて、座って飲んでいた客もフロアに参加したりして、店全体として盛り上げることができます。
以上のように、総じて、DJは客を楽しませるために選曲しているのです。
体験談:曲の繋がりを意識し過ぎた話
初心者DJだった当時の私は、イベントでプレイする際、
客に違和感を与えないように、まぁどちらかというとミスしないように、
ということを意識してプレイしていました。
BPMが離れすぎた曲のつなぎはやめようとか、
この曲いいんだけど、このアーティストの次にこのアーティストは、ちょっと意味が分からないからやめようとか、
自分でいろいろ縛りを設定してプレイリストを作っていました。
結果、可もなく不可もなくといったプレイが多かったように思います。
それを思い知ったのは、あるDJのプレイを見た時でした。
そのDJは特段テクニックがあるわけではなかったのですが、
フロアは大盛り上がりでした。
ただ、そのDJの選曲というのは、私がNGとしてたことをことごとくやっていたのです。。
例えば、BPMが違う曲同士のつなぎ、アーティストの繋がり等、何もないつなぎ等です。。
それでもなぜ盛り上がったのか?
それは、客の反応を重視していたからでした。
ちょうど客がフロアに集まりだした頃合いで、BPMが高めの曲にカットインすることで、
客のテンションを上げた形になりました。
また、後半盛り上がりがピークに達していたところでは、
キャッチーな人気曲、定番曲が当たると踏んで、曲のつながりなどはあえて無視したんです。
その結果、フロアは超大盛り上がり!
曲の繋がりも大事ですが、フロアをよく見るべきということを思い知った瞬間でした。
よくある質問:選曲ってその場でどうやって決めるの?
まず、その日のDJイベントのコンセプトにもよります。
例えば、その日はヒップホップイベントをやります、と告知していたのなら、
しっかりヒップホップの曲でそろえるべきですね。
また、自分の担当する時間帯も重要です。
序盤なのか、中盤なのか、後半なのか、
例えば、序盤だったら、いきなりアゲアゲな曲ではなくて、
徐々に盛り上げていくような選曲を意識すべきです。
自分の担当する時間帯の前後のDJのプレイスタイルも考慮すべきです。
例えば、前にプレイするDJが得意とするジャンルを知っているなら、
自分のプレイのはじめの曲はそのジャンルに近い曲から始めるなど意識すれば
スムーズに交代できますね。
以上のようなことを意識して、自分の時間帯に適したプレイリストをあらかじめ作っておくべきですね。
イベントのストーリーを意識するイメージです。
そして、いざイベントが始まり自分のプレイの番が来たら、客の反応をよくみてプレイリスト通りにやるのか
リストと違うことをやるのかを考えます。
そのためには、一旦作ったリストに対して、もしこうだったら、この曲かな?という差し替え曲をピックアップしておきます。
もっというと、3曲ぐらいを1位単位として、それらの組み合わせを変えていく、みたいな感じがやりやすいですね。
以上から、DJは曲のつながり、フロアの雰囲気を意識して選曲します。
そういったスキルを学ぶためにはスクールや先輩DJからいろいろ教わることが大事です。
DJスクールの始め方については以下記事をご覧ください。
>>DJスクールへ通う手順を説明します【コスパのいい(無料)方法も掲載】
いい選曲に必要な能力は「営業」「マーケティング」です。
結論として、いい選曲に必要な能力は「営業」「マーケティング」です。
何故なら、良いDJとは客を喜ばせることができるDJなので、
おのずと、営業力・マーケティング力が必要となるからです。
・営業力について
まず、DJイベントは客がこないと話になりません。
イベントに来てもらうために、DJはフライヤーを配ったり、友達に声をかけたり、いろいろやります。
DJスキル以前の問題ですね。
そんなのDJのスキルと関係ない?
残念ながら実際はそういった泥臭い営業力が大事になってくるんですよね。。
どれだけDJしたくても、客がいないと家でやっているのと変わりません。。
そして、集客できないとイベントにもDJとして誘われません。。
なのでイベントに集客する営業力はDJとしては必須のスキルになります。
・マーケティング力について
いざ客がイベントに来てくれたとして、なんも考えずにプレイしてもあまり上手くいかないことがよくあります。
なぜなら、その客がいいと思う音楽を流せていないからです。
じゃぁどうするか?
客の反応を見ながら選曲を変えていく?
それもありです。
ただ小さい箱とか、自分の知り合いが来てくれているとかなら、
直接客に聞けばいいのです。
どんな曲が好みかということを。
フロアにいる客とコミュニケーションをとって
好みの曲を聞いて回るんです。
そうするとみんな好みが違います。。
全部やるなんて無理!ってなりますよね。。
でもその中でその最大公約数的な選曲をすればいいと思います。
そのためにはやはり大量の曲が必要になってくるんですよねー。
体験談:客と客探しに行った話
あるイベントで客がめちゃくちゃ少なかった時がありました。。
そして、マスターから客捕まえてこいと言われました。。
しぶしぶ外へでて道行く人に声をかけまくりました。
結果、捕まえた客がノリノリで、一緒にもっと客を捕まえに行こう言って、
一緒に集客に向かいました(笑)
すると、どんどん客があつまり、店が客いっぱいになりました。(笑)
選曲についても客が店に来てくれる道中で聞きまくったんです。
結果、プレイとしても客が盛り上がってくれていいイベントになりました。
というように、まずDJは客ありきの仕事だということ、
そして、選曲については、客の反応見ながらもたまにいいけど、
狭い箱だともう聞いて回った方がはやいということがわかった一日でした。
よくある質問:営業・マーケティングの具体例は?
営業については、日々の生活の中で自分がDJである宣言・イベント宣伝を欠かさないということですかね。
友達とかSNSに自分はDJだということをまず認識してもらって、
イベントの告知をしまくるんです。
そうすると、この人はDJだから、いつか行ってみようとか思われるんですね。
毎回は来てくれなくてもいつかいいタイミングで来てくれることもあるのを期待しましょう。
そして、マーケティングについては、来てくれる客の好みの音楽を聞いておく、というのが大事ですね。
仮にあまりその選曲で盛り上がらなかったとしても、
客からすると自分が言ったことを気にしていてくれたことがうれしいので、
きっとファンになってくれると思います。
以上から、いい選曲に必要な能力は「営業」「マーケティング」です。
そういったスキルを学ぶためにはスクールや先輩DJからいろいろ教わることが大事です。
DJスクールの始め方については以下記事をご覧ください。
>>DJスクールへ通う手順を説明します【コスパのいい(無料)方法も掲載】
そのほか、
DJの機材について知りたい方は以下をご覧ください。
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DJの始め方について気になる方は以下をご覧ください。
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